yakushima kinoko

手作りアクセサリー樹之香

リゾートホテルのルームキーホルダー

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リゾートホテルのルームキーホルダー

先日からリクエストが入っている商品があって・・・最初は任せるから・・・と言っていたのに、いくつか作って写真でやり取りしたら、値段に糸目はつけないからとにかくいい杢目で縦〇,横〇センチの長方形で〇色の紐で、先端の金具は銀で・・・・という風に詳細なオーダーになりました。ならそういう風に最初から言ってよ・・・。
ときどきこういう直線的な商品がないかと言われることがあります。
さてその長方形や正方形、正三角形など直線基調のものが曲者で、これは正確に調整された鋸とカンナによるところが多いです。そしてそれを仕上げると直線的でシャープなイメージになります。角の面取りをするか、角を立たせ気味(エッジを立たせ気味)にするか・・・同じデザインの商品を量産化する時は、この規格が大切になってきます。そして量産化する理由は、ホテルのルームキーなどそれぞれが違うことのほうが困ることもあるわけです。
他の商品でも書きましたが、直線や直角というのは微妙に狂っただけで人の目は見破ります。なので正確性を求められ、その後の仕上げも苦労します。鏡面のような仕上げを目指すので、小さな磨き傷などを極端に嫌います。腕の見せ所でもありますがなんとも根気のいる仕事です。
さて今回はリゾートホテルのルームキーホルダーをイメージして作りました。
なのに昨今ホテルの鍵はカードキーだったりで、ロマンも雰囲気もあったもんじゃありません。
セキュリティーの面を考慮しまして・・・・とか理由はあろうけれど、味気ない世の中になりつつありますが、そもそも高級リゾートホテルでセキュリティーって部屋の鍵以前の問題だと思うんですけど、いかがでしょう?
これを高級リゾートホテルの担当者が見て、是非当ホテル280室分のルームキーをお願いしたいとか、そういう展開にならないかねえ・・・。〇野リゾートとかさあ、〇〇観光とかさあ・・・担当者読んでくれないかなあ。
今回は仕上げた後、蜜蝋ではなくガラス塗料にしました。
ガラス塗料はウレタンやアクリル塗料のような皮膜を作るタイプの塗装ではなく、浸透してやがて撥水・防水性能を発揮し、強度を出してくれるというもので、難燃性・シロアリも寄ってこないなどもあって、今建築業などでもにわかに注目されています。私はほとんど無塗装か蜜蝋など自然塗料などを使うのですが、今考えている新シリーズは耐摩耗性とか撥水性を求めるので、ケミカル物も使用してみようと思って取り寄せたので、テスト塗布したところです。
仕上がりはバッチリ。浸透するタイプなので乾燥してしまえば屋久杉の香りも漂ってきます。塗った後仕上げの磨きを施したので、手触り感もすごくしっとりしています。
これにレーザーでルームナンバーや名前や日付など入れたらいいプレゼントにもなると思います。やばいくらいかっこいいです。なので長年お買い求めになる人が現れず、何年店頭在庫に並んでいたとしてもセール品には絶対しませんつもりです。そんな自信作です。
13mm×13mm 長さ10㎝(金具含めると12cm) 


Blog Writer

y-kinoko
代表の清田治樹です。屋久島ガイド樹之香の屋号を掲げながら、年間70日~100日ほど白谷雲水峡やヤクスギランドなどを案内しています。その傍ら屋久杉の手作りアクセサリーの店を営んでいます。
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