yakushima kinoko

手作りアクセサリー樹之香

CASIO PROTREK PRW-1500J

397 views

30年前に高層ビルの電気工事のバイトをしていたことがあって、どうしても天井裏や床下に入ることが多かった。点検口から目的の場所まで這って行って、そこで換気扇の結線したり、切れた電線を接続したり、照明はヘッドライトだけ。特に身長が低く体重が軽かったので、すぐにそういう仕事が回ってきた。暗がりでの作業で複雑なものでは何時間かそこにいることになり、時計の文字盤や文字が蓄光塗料で光る物が便利だった。憑りつかれたように作業してるといつのまにか昼食時間を逃してしまったりするので、光る文字盤や時間が目立つ時計でなければ困ることもあったのでそこにはこだわっっていた。

時計は永久機関ではないので壊れたり、どこかに忘れてしまったりしてその後何本か新入りを迎えたが、文字盤か文字がギラギラ光ったり、デジタルの奴は傾けたら光るとかそんなのを選んでいる。それが癖というか、光ってくれないとどこか違和感を感じるようになってそれは今も変わらない。屋久島でガイドとして仕事をするようになってからは、お客さんに「ここで標高何メートル?」と聞かれることが多くなった。それが何に関係あるのかわからないが気になるようだ。さらに平内海中温泉という干潮を境に前後2時間だけ入浴できる露天風呂が話題に上がることも多く、満干潮時間を聞かれたり、さらにナイトツアーでは月齢によって開始時間を調整する必要も出てきて、当時最新鋭のCASIO Protrek PRW-1500Jを買うことを決意。いや正しくは落札を決意した。

時間・気温・高度計・潮汐・月齢・方位・タイマー・アラーム・・・・・これ一つでどんだけ機能があるのだろうか? 腕を少し斜めに傾けると青く光るので、夜の森の中では便利。さらに電波時計の上、ソーラー電池・・・・これは007のジェームズ・ボンドもMIポッシブルのイーサン・ハントも真っ青の時計があることを知って、ヤフオクでぽちったPRW-1500Jだった。新品で3万とか4万円してたはずだったけど、10,000円くらいで落札できたような記憶があるけれど、もう15年近く前の話で定かではない。届いたものはいい状態のものですぐにブラシで磨いてピカピカになった。

本当に便利な時計で所持していた時計では一番重宝していたが、先日の朝、いきなり1月1日になって、時間もリセットされていた。太陽電池だから充電が足りなかったのか? でもこんなのは初めてだなあと思いながらも時間を合わせて使用していた。充電が足りないのかと思いながら日光にほぼ一日あててみたりした。すると2週間くらいしたらまた日付も時間もリセットされ、症状をネット検索したら2次電池の消耗の疑い濃厚だった。太陽電池のものってメンテナンスフリーと思い込んでいたが、ハウジングは傷だらけでベルトも切れそう、でもまだ使いたかったから、格安電池交換では防水機能に心配が残るので、カシオに電池交換を依頼した。それでこの機能を享受できるなら安いもんだ。
時計がないとやはり不便で、35歳位のころ使っていたクオーツ時計を引っ張り出すとまだ時を刻んでいた。ということは電池はまだ使える。それを腕に巻いて雨の降る白谷雲水峡へ行くと、翌日真っ白に曇っていた。
屋久島には時計屋さんと呼べる店はなく、スペアというか万一のときの替えがすぐに手に入らないからと、種子島に行ったとき防水試験とか出来るはずもない、小さな町場の時計屋さんで10年以上前に電池交換したナア・・・・。でもよく電池が今までもってるよなあ。これはこれでそろそろバッテリー切れになるなあ。
そういえばもう一本太陽電池のがあったはず・・・・あったあ。でも2秒づつ動いてる。調べると充電不足、またはグリスが不足してる? これを半日日光にに当てると普通に1秒運針するようになり、これで使えるなら、PRW-1500Jが戻ってくるまで使えればいいや・・・翌朝2秒運針の上1時間くらい遅れてる・・・まだ充電不足か? でも昼間は遅れないなあ・・・。早くPRW-1500J戻ってこないかなあ・・・。

『おっ!カシオからメールだ』 なになに? 電池交換したけど内部の基盤がだめ? PRW-2500を代替品ではどうだ? えーーーー3000円くらいで直ると思っていたのに、1万以上出して交換?
えーーーーこんなにいい時計なの?それなら交換してして。お願いだから交換してください。ということで1万円ほどでこの性能が手に入るなら「欲しい」と即決で交換をお願いした。でもやっぱりPRW-1500Jの方がデザイン的にかっこいいのになあ。時計なんて機能は変わらないのに、なんでモデルチェンジしちゃうんだろうなあ。





CASIOさん 太っ腹!! ありがとう

Blog Writer

y-kinoko
代表の清田治樹です。屋久島ガイド樹之香の屋号を掲げながら、年間70日~100日ほど白谷雲水峡やヤクスギランドなどを案内しています。その傍ら屋久杉の手作りアクセサリーの店を営んでいます。
Share / Subscribe
Facebook Likes
Tweets
Pinterest
Feedly
Send to LINE